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歌も読まずに好きと言う

歳を重ねる毎に地球の重力との闘いが熾烈になっております別所です。一方で思い込みが拵えた限界やらこだわりやらの呪縛からは解放されたりされなかったりのシーソーゲームが続いております。着々と容れ物が重くなり中身が軽くなるのココロ。えーと、and いずれ die?

絶叫委員会
『絶叫委員会』 穂村 弘

何年振りだろうくらいのスパンかもしれない、久々に書店で本に呼ばれました。『絶叫委員会』。異性への一目惚れ回数はゼロを誇る別所でも、本への一目惚れ経験はいくつかあってですね、その恋は大概実際に中身を知っても逸れず揺るがず輝いているのです。この直観を実地に活かせていたら世界はどんなに違って見えいたことか、てのはまあ別のお話として。ゲフゲフ。

内なるお花畑ポエマーの存在を怖れる気持ちも手伝って、別所は殆ど詩歌を嗜まないため、穂村弘は歌人でいらしたかしら?詩人でいらしたかしら?レベルで記憶していた名前でしたが、初めの数ページで嗚呼これはmy好みど真ん中ストライクだと確信できるのが一目惚れクオリティなのかも知れぬ。

VOW18
VOW18

ベースは宝島社『VOW』の穂村版だというと乱暴か。街で目にした看板の微妙なフレーズ、電車で聞こえてきた少しズレた会話を収集してその面白みの在りかを問う。違うのは『VOW』のように写真で構成されるものではなく、追求されるのはひたすら文字、言葉であること。笑い以外の感情も沢山入ってくること。曰く涙やら呆然やらすれ違う人々への小さなエール、言葉にできないモヤモヤ、置いてけぼり感 etc.

誰にもある感情を書き出されてクスクスしながらスーッと読めてしまうため、面白かったわあてパタンと本閉じてしまいそう。作者の人となりも大が付くほど好きになっていて、キツネにつままれたようであります。別所は何しろこの人の本業たる歌を全然読んだ事がないのに、だ。

実際騙されているとも思う。この人は言葉や感情をすごく大事に&突き詰めて捉えていて、だけどそれを平易に身近に伝わる言い方で書ける人なのだ。この本の中で作者自身が天然な発言ができる人物への憧れを語っているけれど、どこまでが技巧?どこからが天然?それを作者自身に問いたくもなる。もしかして三十一文字で世界を切り取る歌人なら全てが技巧もあり得る話か。

話は変わるが今日とある本の帯で見かけたコピー。

デキる!って感じの文章が理想かな

おお奇遇!別所は「デキない!」て感じの文章が理想ですよ。技巧をまるで滲ませずにダメな事ダメダメな感じで書きたい。

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3つ子の魂百まで。

Wi-Fiをいまだうっかり「うぃーふぃー」と読んでしまう別所です。間違いが最初にインプットされてしまうと修正が難しい。「肉体疲労児」とか「カート・ボガネット」とか「シュミレーション」とかなあ。

1Q84 BOOK 1
『1Q84 BOOK 1』

村上春樹『1Q84』これも初っ端で登場人物の呼称「ふかえり」をうっかり「ふりかえり」て読み間違えて刷り込んでしまい、後々彼女が登場する度に脳内で訂正を繰り返すのに忙しかった。読み違えの方が意味をなす言葉になったことで湧いてしまった人物のイメージを払拭するのは更に難だ。

一字一句噛み締めて大事に。いっそ音読するくらいの勢いで?一人でやってたら結局過ちに気づくタイミングは一緒なのでしょう。しかも残念ながら村上春樹の小説の文体はどうしても目が滑る。心のどこかに「早ク解放シテクレ」て呻く鬼子が湧いてくる。この生温くジワッと厭あな感じ、何が原因だろうどこが悪いんだろう。随分考えたけれど明白な答えは見いだせない。もしかしたら心拍数が人皆各々違うみたいに言葉のテンポがどうにも噛み合わない、なんてシンプル且つワーストな理由なのかもしれない。

まあ文体ても村上春樹の小説は片手で足りるくらいしか読んでいない別所なので、そうじゃない作品が他にあるかもしれぬし時を経て読み返せばまた感じ方も違うのかもしれぬ。いつか人々が熱く語るその素晴らしさに瞠目できる瞬間が果たして来るのかしらん。子供の時分からいっぱしのツツイスト気取りで育ってきた者がハルキストになれるや否や。生涯なれなかったとしても悔いはない。致し方あるまい。

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Wi-Fiに話を戻すと、今あるUSB機器も一緒に無線化?何がどういう事?てな具合に下調べもせず、店頭で薦められるまま買ってしまったルーターのUSB云々の機能は、能力が上がる分お値段も多少UPするのが世の仕組みであるというのに別所宅には取り立てて要らなかったもよう。

それにしても、こういう機器は昔からWin用の「簡単セットアップツール」など付属していてきっとこのCD-ROM入れるだけで至れり尽くせりなんだろうなあ、てMacユーザーの妄想を肥大させるところが変わらないのだなあ。今回ちと設定に手間取ってこの 伝統的とも言えるMacに対する冷たい仕打ちを恨めしく感じた。ネットにつながるための機械のセットアップだというのに取説が途中から「詳しくはWebで!」みたいなことになっちゃうのは、さすがにやめて欲しいでごんす。

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○○が皆 我より偉く見ゆる日よ

訊かれたことにはできるだけ答えますが普段の口数は少ない自負があります内弁慶別所です。しかしコミュニケーション不足はいけません。合点承知で進めてきたお仕事の筈が確認不足で余所さまをお待たせすること1回お手を煩わすこと1回、立て続けにやらかして「わかったつもり」と「慣れ」の恐ろしさを痛感する次第。関係各位様には深くお詫び申しあげたとさ。馬鹿馬鹿自分の馬鹿。

コミュニケーションは相手を良く知り我を良く知ってもらうことでよりスムーズに!趣味の話も潤滑剤になってオヌヌメ!てな話もよく聞きますが、例えば

  • 漫画は子供の頃一般的な少女漫画を読んでいて高校くらいで卒業
  • 雑誌は時々気に入った女性ファッション誌を買う
  • 小説ではメジャーな作家/作品を読む事が多い

因果鉄道の旅 (幻冬舎文庫)
『因果鉄道の旅』 根本敬

てタイプの相手に「今何を読んでいる?」という話題を振られたジャストその瞬間、別所の鞄に入っていたのが『因果鉄道の旅』だった場合(実話)何をどこまでどのくらいの温度で語り説明すればよろしいでしょう?

余り細々と説明するとドン引きされる可能性もあり素材が素材だけに明るく「まあ読んでみてよ!」とも言いにくい。ふと思う。そもそも『因果鉄道の旅』をカバー掛けつつ人に会うときまで持ち歩いちゃってる己という茶褐色のカタマリがこの途方に暮れる感の何よりの要因ではないのか。

その日の会話はこんな感じ。

「根本敬ってもともと嫌ぁな話を嫌ぁな感じで描く漫画家でね(褒め言葉)これはその人のエッセイみたいなものでね」
「エッセイは嫌ぁな話とは違うの?」
「いや、これも嫌ぁな話なんだけどね(褒め言葉)。」
「…」
「…」

悠久の時が流れる。対話て、コミュニケーションて難しい。

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Author : Aki Bessio. Some rights reserved.